8月8日は「田主丸・河童の日」 日常に伝説が息づく町を歩いた

田園地帯に立つ、河童をかたどったJR田主丸駅の駅舎

記事 INDEX

  • 写真映えスポットが点在
  • 個性的な河童が次々登場
  • 個人が手がけた力作も!

 多くの河童(かっぱ)伝説が語り継がれている福岡県久留米市田主丸町。毎年8月8日は、河童大明神の夏の大祭が開かれており、日本記念日協会に昨年、「田主丸・河童の日」として認定された。地元は「河童の町」をさらに盛り上げようとしている。

写真映えスポットが点在


巨瀬川に架かる橋の欄干には、河童のレリーフが

 筑後川水系が流れる久留米市周辺では、河童は人々の暮らしの中で身近な存在として語られてきた。「水の神様」として河童の伝説を大切にしてきた田主丸町には、かわいらしいオブジェが点在し、写真映えするとして観光客らに注目されている。


町のあちこちで出会える個性豊かな河童たち

 駅や橋、歩道沿いなどで見ることができる個性豊かな河童の像。その数、1000体以上と言われている。役場や観光案内所などに用意されているガイド冊子「かっぱめぐりマップ」を手に取って、"河童に出会える町"を散策した。


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個性的な河童が次々登場


地元の高校生が外観を考えたJR田主丸駅の駅舎

 まずは町のシンボル的存在でもある木造2階建ての駅舎、JR久大線・田主丸駅へ。地元の浮羽工業高校の生徒が河童をイメージして原画を描いた駅舎で、「ふるさと創生事業」の資金の一部を活用して1992年に建てられた。


橋の上で相撲を取る河童の石像


 田主丸駅そばの歩道の一部は河童像が立ち並ぶ「カッパロード」として整備されている。商店街近くのひばり川に架かる8本の橋では、相撲好きの「弥五郎息子河童」、ごみを川に捨てないように監視する「監視河童」、どんなに苦しいことも"屁のかっぱ"という「屁こぎ河童」など散策を飽きさせない様々な河童たちが迎えてくれた。


個人が手がけた力作も!

 河童の像は行政が作ったものだけではない。地元の原田鉄工所などで、個人が仕事の合間に廃材を利用して完成させた"力作"もあり、今も個人宅や店先などで増え続けているという。


鉄工所の廃材などで作られたオブジェ

 8日の夏の大祭「河童まつり」では、地元の小学生らが河童のみこしを担いで街を練り歩く予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、みこしは直前に中止が決まり、まつりも規模を縮小することになった。


「来年こそは地域全体で盛り上がる『河童の日』に」と菰田さん

 「河童の日」の認定にも尽力した菰田馨蔵(こもだ・けいぞう)さん(71)は「児童たちは授業で古里の自然や河童への理解を深め、みこしの練習もして楽しみにしていたので残念。来年こそ、みこしを復活させたい」と話している。



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