夢見る「魔法」かけましょう マジックショーに子どもを招待
記事 INDEX
- 小さな頃のワクワクが今も
- 世界的なジャグラーら出演
- 夢を大事に「本物に触れて」
本物のエンターテインメントに触れて、子どもたちに夢を持ってほしい――。九州を中心にラジオパーソナリティーとして活躍するバンカヨコさん(福岡市)が7月、マジシャンやダンサー、大道芸人ら様々なジャンルのアーティストが出演するショーを福岡市で開催し、子どもたち200人を無料招待する。バンさんは「コロナで我慢を強いられた子どもたちに劇場で演者と一体になる高揚感を感じてほしい」と話す。
小さな頃のワクワクが今も
ショーを始めたのは2020年。沖縄県・石垣島の友人が、島で創作活動に取り組む芸術家を募集していることを知り、次女で世界で活躍するマジシャンのHannah(ハンナ)さんと訪れたことがきっかけだった。
ハンナさんがカードマジックを披露すると、島の子どもたちは目を丸くして驚き、喜んだ。その様子に感動した2人は「次はショーを見せる」と約束。同年11~12月の3週間、島内の小学校や体育館など23か所で25公演を行った。21年にはコロナ禍で延期を強いられたが、石垣市民会館でショーを開催し、好評を博した。
4歳でマジックを始めたハンナさんは、「小さな頃にマジックショーを見てワクワクした気持ちを今も覚えている」と話す。「いつか、あの人たちと同じ舞台に立ちたい」とコンテストに挑戦し続け、欧米各国の国際大会で優勝や入賞を果たしてきた。
世界的なジャグラーら出演
バンさんは「ハンナのように感受性が豊かな時期に、本物のエンターテインメントに触れる機会をつくりたい」と、福岡での開催に向けてアーティストに出演を打診。すると、日本を代表するマジシャンやバイオリニスト、世界的なジャグラーなどが快諾してくれた。
「マジックサーカス」と銘打った公演には約20組が出演し、アーティストの幼少期の写真をスクリーンに映し、今の姿を重ね合わせる演出もある。「一流の技を持つ人たちも、みんなと同じ子どもだったと知ってもらい、夢や『好き』という気持ちを大事にしてほしい」との願いを込める。
夢を大事に「本物に触れて」
バンさんとハンナさんは「劇場に来た記憶はずっと残るはず。将来、『マジックサーカスを見てアーティストになった』という人が生まれる機会になるとうれしい」と期待する。
公演はキャナルシティ劇場で、7月29日午後1時と午後5時の2回開催。無料招待は各公演100人で、希望する人は、1グループ5~10人の団体で5月14日までにホームページから申し込む。問い合わせはバンバンハート(092-791-2265)へ。