「福岡市駐車場ナビ」始まる 天神の空車状況をリアルタイムで

9月1日から本格スタートする「福岡市駐車場ナビ」
福岡市・天神の渋滞緩和に向けて、市は9月1日10時から、地区の駐車場19か所(約5900台)の空き状況をリアルタイムで知らせるサービス「福岡市駐車場ナビ」を始めます。スマートフォンの地図アプリと連携すれば、駐車場までのルートも示されます。
駐車場を求めてウロウロ
天神地区は、「渡辺通り」や「明治通り」を中心に、商業施設やホテル、オフィスビルなどが立ち並んでいます。市の再開発促進策「天神ビッグバン」で施設の集積は加速し、人や車の往来はさらに増えています。
平日の朝夕には頻繁に渋滞が発生し、休日になると買い物や観光に訪れる県外ナンバーの車も増えます。中には、駐車場を探して右往左往したり、空車になるまで公道で待っていたりする車も見られます。
福岡市は混雑緩和に向け、2024年11月から駐車場8か所の空き状況をサイトで試験的に公開してきました。
本格稼働でエリアが拡大
「福岡市駐車場ナビ」の本格稼働で、対象の駐車場は19か所に拡大。北は「ボートレース福岡」周辺から南は商業施設「サンセルコ」一帯、東は天神中央公園の周辺から西は中央区役所付近までのエリアを表示します。
市が収容能力100台以上の施設に依頼し、通信機器を設置して利用状況をリアルタイムで把握。ナビの地図上には「空車」「満車」が一目で分かるように、「○」と「×」で表示されます。止めたい駐車場を画面上でタップすると、営業時間や料金なども確認できます。
また、車高1.6メートル以上の条件で駐車場を探す機能もあり、ミニバンやSUVユーザーには重宝しそうです。スマホの地図アプリと連携し、ルートを調べることも可能。市の担当者は「ナビを活用してもらい、混雑緩和につながれば」と話しています。