【山口】秋吉台をEVバスで満喫!6月28日にツアー開始
国内最大級のカルスト台地・秋吉台を含む山口県美祢市の「Mine秋吉台ジオパーク」が、4月に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)のユネスコ世界ジオパークに認定されたことを受け、市観光協会はトヨタの電気自動車(EV)「イーパレット」を活用したツアーを6月28日から始める。観光地周辺における交通手段不足の解消に向けた実証事業を兼ねており、車を持たない観光客らを取り込む狙いがある。
大きな窓から広大な景色
青々とした草原に広がる真っ白な石灰岩。迫力のある秋吉台サファリランドの動物たち――。6月2日にモニターツアーが行われ、参加した報道関係者は、ジオガイドの田口明美さんの案内で秋吉台やサファリランドを巡った。
イーパレットは、トヨタ自動車が2025年9月に販売を開始したEV(定員17人)。21年に行われた東京オリンピックの選手村では巡回バスとして使われた。この日のツアーでは、全面にある大きな窓から秋吉台の広大な景色を楽しむことができた。また、エンジン車に比べると走行音が小さく、車内ではガイドの声が聞き取りやすかった。
同市では、車を持たない観光客の移動手段の確保が課題となっている。市内には秋吉台以外にも、秋芳洞やサファリランドといった観光スポットがあるが、それぞれを結ぶバスの運行本数は少なく、自家用車やレンタカー以外で巡回するのは難しい状況だ。
こうした課題解決の一助になればと、イーパレットを所有するJR西日本が同市にツアーで活用することを提案し、市観光協会がルートを作成して今回の企画が実現した。
サファリの動物も間近に
ツアーの所要時間は約3時間。JR新山口駅(山口市)から1日9本程度のバスがある秋芳洞近くの「秋吉台観光交流センター」を発着点とし、秋吉台のカルストロードを通ってサファリランドに向かう。車両に乗ったままサファリランド内を巡るため、動物たちを間近に見ることができる。移動中は同乗するジオガイドが秋吉台の地形の成り立ちなどを解説する。
企画を担当した市観光協会の藤高正寿さんは「大きな窓を持つイーパレットにぴったりのツアーになっている。多くの人に訪れてもらいたい」と話している。JR西日本は実証事業の結果を検証し、今後、県内でのイーパレットの運行を検討していくという。
ツアーは28日から9月27日までの土日祝を中心に12日間、1日2回の計24回実施される予定。市観光協会のホームページからの事前予約が必要で、最低5人から運行し、定員は7人となっている。
料金は、中学生以上1万3800円、小学生1万2800円(サファリランド入場料含む)。問い合わせは市観光協会(0837-62-0115)へ。




