【長崎】明治の電車が街を走る 「路面電車の日」を記念

 長崎電気軌道(長崎市)は「路面電車の日」の6月10日、明治期に製造された木造電車「168号」の記念運行を行った。


記念運行された、えんじ色の「168号」


明治44年製 木造車では現役最古


 1996年から始まり今回で27回目。明治44年製で、ボギー車と呼ばれる木造車では現役最古という。1968年に第一線からは退いた。ボギー車は前後にある台車が向きを変えられ、カーブが曲がりやすいなどの利点がある。

 長崎駅前―蛍茶屋、出島―浦上車庫の2区間を午前と午後で1回ずつ運行。乗客は昔ながらの雰囲気を残す木製の車内や車窓を眺め、前面窓から吹き込むそよ風を感じて走りを楽しんだ。降車ボタンはなく、戸惑いながら手を挙げて車掌に降車駅を伝えていた。

 蛍茶屋まで乗車した市内の男性(61)は「いつも乗っている電車とはまるで違う。時代とともに走ってきた車両に乗れて、心が癒やされた」と話していた。


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