【山口】アメリカ生まれ「獺祭ブルー」23日から国内販売

 「獺祭(だっさい)」で知られる日本酒メーカーの旭酒造(山口県岩国市)は、米国の酒蔵でつくった純米大吟醸「DASSAI BLUE(獺祭ブルー)」を4月23日に発売する。日本から持ち込んだ酒米と現地の水で醸造した製品で、国内販売は初めて。

米国で醸造 国産を“超える”


「DASSAI BLUE」


 旭酒造は販路拡大の一環で2023年、海外初となる酒蔵を米ニューヨーク州に完成させた。獺祭ブルーは酒米「山田錦」を使い、アルコール度数を日本国内の商品より1、2度低い14度とワイン並みに抑えた。軽やかで甘みのある味わいに仕上がったという。ブランド名は「青は藍より出(い)でて藍より青し」のことわざに由来し、国産の獺祭を超えるという思いを込めた。


ライバルはワイン、シャンパン

 現地では同年9月から飲食店や酒店で販売されている。福岡市内で読売新聞のインタビューに応じた桜井一宏社長は「日本とは違う食材と合わせてもおいしいと感じる酒づくりを追求した。ワインやシャンパンがライバルだ」と話した。


インタビューに応じる桜井社長


 今回は精米歩合50%(720ミリ・リットル、税抜き希望小売価格3800円)と、同23%(同1万円)の2種類を、獺祭の取扱店で計約2万6000本販売する。


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