【大分】楽しく別府温泉巡り 八湯を紹介するトレカ配布
温泉愛好家でつくる大分県別府市のNPO法人「別府八湯温泉道名人会」が、市内の温泉を紹介するトレーディングカード「温泉カードオユカ(別府の湯)」を制作した。全8種類で、9月末までに順次配布する。指定施設で入浴すれば受け取れる。名人会の花田潤也理事長(44)は「若い世代を中心に、7種類もの泉質を楽しめる別府の温泉の魅力を知ってもらいたい」と呼びかけている。
若い世代にも知ってほしい
市内には、別府、浜脇、亀川、鉄輪、観海寺、堀田、柴石、明礬(みょうばん)の八つの温泉地があり、別府八湯として知られる。市内では計7種類の泉質が確認されており、長い歴史を持つ温泉施設も多く存在している。
ただ、花田理事長によると、近年は子どもをはじめとした市民の温泉離れや、運営側の担い手の高齢化が課題となっている。子どもから大人まで楽しめるトレーディングカードをきっかけに、温泉施設の魅力を知ってもらおうと企画した。市制100周年を記念した市の公募事業にも採択された。
効能や特徴などを紹介
カードは縦約6センチ、横約9センチ。表側には施設名と浴場の写真、裏側には温泉地名や湯の温度、水素イオン指数(pH)、泉質、効能のほか、温泉の特徴や見所も掲載している。
別府八湯の代表的な温泉を1か所ずつ紹介する予定で、竹瓦温泉(別府)、四の湯温泉(亀川)、茶房たかさきの湯(浜脇)、いちのいで会館(観海寺)、夢幻の里春夏秋冬(堀田)のカードが完成。このほか、柴石温泉(柴石)、渋の湯(鉄輪)、奥みょうばん山荘(明礬)の分も制作中という。各200枚限定で、竹瓦温泉のカードの配布は終了した。
花田理事長は「カードを目当てにそれぞれの温泉を巡り、バリエーションに富んだ別府の温泉を楽しんでほしい」としている。問い合わせは名人会(080-3983-4126)へ。