【宮崎】生キャラメルで工賃アップへ 都城でのコラボで

 宮崎県都城市で障害者の就労継続支援B型事業所を運営する合同会社「都城の杜」と、市内で牛乳生産などを手がける中村牧場がコラボした生キャラメルが完成した。都城の杜は「販路を拡大して利用者の工賃アップにつなげたい」としている。道の駅「都城NiQLL(ニクル)」などで販売されている。

就労支援×牧場


販売が始まった生キャラメル

 2023年に事業を始めた都城の杜では約20人が内職作業などにあたっているが、コロナ禍の影響もあり、十分な工賃が得られない状況が続いていたという。

 そこで独自に商品開発できないかと2025年2月、中村牧場に原料となる牛乳の提供を依頼したところ快諾。生キャラメルは福岡県内の菓子製造業者に作ってもらい、商品を缶に詰めたり、シールを貼ったりする作業を事業所の利用者約10人が担うことになった。

 都城の杜代表社員の山下兼仁さん(57)と、作業にあたる利用者らが5月9日、市役所を訪れ、吉永利広副市長に商品を報告。「(缶に)シールを貼る作業が難しいです」などと述べる利用者らに、吉永副市長は「ニクルでの販売やふるさと納税の返礼品などとしても連携していきましょう」と話していた。

 1缶12個入り(税込み680円)で、ミルク味とコーヒー味がある。問い合わせは都城の杜(0986-36-4017)へ。


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