【山口】「美祢線100年車両」のさよなら乗車会を開催

 山口県や沿線自治体などでつくるJR美祢線利用促進協議会は、8月24日に美祢線の全線開通100周年を記念したラッピング車両(キハ120形1両)の「さよなら乗車会」を開催する。同線は昨夏の大雨の影響で全線不通が続いているため、山陽線の厚狭―厚東間の運行を予定。同協議会は7月19~25日に参加者を募集する。

7月19~25日に参加者を募集!


JR美祢線全線開通100周年記念ラッピング車両(美祢市提供)

 協議会事務局を務める美祢市地域振興課によると、ラッピング費用はクラウドファンディングで全国から寄せられた約360万円の寄付金が充てられている。車両のデザインは公募し、長門市のデザイナー「ヤマシタ タケシ」さんの案を採用。かつての美祢線の象徴だった石炭車を連想させる黒を基調とした重厚感のあるボディーは、鉄道ファンの間でも好評だった。

 当初は2023年3月下旬の「お披露目式」から24年8月末まで毎日運行する計画だったが、23年6月末からの大雨による被災以降、運行する機会がなかった。そこで同協議会が最後にラッピング車両に乗って思い出を作ってもらおうと、乗車会を企画した。

 当日は午前11時30分頃、午後1時30分頃、同2時30分頃に厚狭駅を出発し、厚東駅との間を3往復する。各便の定員は40人で参加無料。希望者は同協議会ホームページの応募専用フォームから申し込む。応募者多数の場合は抽選で決める。

 同課の担当者は「ラッピング車両は3か月しか運行できていない。ぜひ最後に見たり乗ったりして記憶に残してもらいたい」と呼びかけている。

 問い合わせは同課(0837-52-1128)へ。


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