【大分】日田・小鹿田焼「民陶祭」5年ぶり開催 10月に

 国の重要無形文化財「小鹿田(おんた)焼」(大分県日田市)の窯元9軒でつくる協同組合(坂本工理事長)は、秋恒例の陶器市「民陶祭」を10月12、13日に開くと発表した。開催は5年ぶり。


民陶祭のポスター


 毎年10月の第2土、日曜日に開いている。期間中は各窯元の軒先に大量の焼き物が並び、大分県内外から品定めに訪れる愛好家らでにぎわいを見せる。2023年は7月の大雨で、陶土を作る唐臼が流失するなど甚大な被害に見舞われ、開催を見送った。2022年までの3年間もコロナ禍で中止を余儀なくされた。

 小鹿田焼は工具で削り目を入れる「飛びかんな」や、刷毛(はけ)を用いた「刷毛目」といった独特の技法で知られ、各窯元が一子相伝で受け継いでいる。


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