【宮崎】100年をたどる写真 宮崎市が特設サイトで紹介

 宮崎市が市制100周年を記念し、特設サイト「宮崎市フォトアーカイブ」で市内の懐かしい写真を紹介している。1920年代から最近までの街並みなど約1000枚が公開されており、市民からの提供も募り、更に充実させるという。

環状だった交差点/にぎわう青島海水浴場


1950年代の橘通り3丁目付近。環状交差点になっている(いずれも宮崎市フォトアーカイブより)

 公開しているのは市が広報用に撮りため、ネガの残っていた写真が中心。現在の宮崎山形屋前の交差点付近を写した50年代の「橘通り3丁目付近」は、車両の通行部分が環状(ドーナツ形)になった「環状交差点」となっており、車両が直線的に行き来する宮崎山形屋前の現在の交差点とは様相が大きく異なる。

 多くの人出でにぎわう70年代の青島海水浴場など、かつての宮崎市内各所の様子も見ることができる。


多くの人でにぎわう1970年代の青島海水浴場

 サイトでは「デパート前」などの言葉を入力して写真を探すキーワード検索の機能を用意。「芸術・音楽」「観光・レジャー」「防災・災害の記録」といったジャンルや年代、撮影エリアを選ぶと、その条件に合う写真が絞り込まれる機能も設けられている。写真のデータは一部を除きダウンロードして教育や観光、自治会活動などで二次利用できる。申請フォームから申し込めば商用利用も認める。

情報提供に協力を

 サイトに掲載する写真の充実に向け、市は1950年以前に撮影された市内の写真の提供を呼びかけている。公開写真には撮影場所などがわからないものもあり、市は当時を知る人からの情報提供も求めている。

 市は「写真からは移り変わる街の風景や暮らしを感じられる。市が積み重ねた歴史や、魅力発信につなげたい」としている。


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