【大分】中津市「青の洞門」で落石発生 全面通行止めに

 大分県中津市本耶馬渓町の観光名所「青の洞門」で落石があり、市は12月2日、現地を調査した。市は洞門を含む市道約750メートルを全面通行止めにしており、当面の間、通行できない。


落石の状況を調べる市職員

 市本耶馬渓支所によると、11月30日午後5時半頃、観光客から落石の通報が中津署にあった。市が確認すると、トンネルの市街地側の入り口から約45メートル地点で、歩道横の岩盤が縦約2.5メートル、横約2メートル奥行き約1メートルにわたってはがれ落ち、大小の石が歩道や車道に散乱していた。鋼製の防護柵も破損していた。

 2日は市職員6人が、改めて落下状況を確認。岩盤に伸びた木の根が入り込んだ影響で落下した可能性があるという。今後、専門業者による詳しい調査を受けて、安全対策を検討、実施する。

 洞門は市内有数の観光スポットで、2023年12月だけで7万1000人が訪れている。山国川の対岸に迂回(うかい)路があり、住民生活に大きな影響はないという。同支所の松尾安洋農林建設課長は「青の洞門は生活、観光道路。安全第一に対策を考えたい」と話した。


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