【宮崎・鹿児島】都城志布志道路が全線開通 活性化期待

 鹿児島県志布志市と宮崎県都城市をつなぐ「都城志布志道路」のうち、志布志インターチェンジ(IC)―志布志港間(3.2キロ)が3月23日、開通した。計画から30年を経ての全線開通となり、関係者たちは物流・人流や経済の活発化に期待を寄せた。


通り初めを行う車両


 同道路は全線44.3キロの地域高規格道路で、国が1994年に計画路線に指定した。国際物流の拠点となっている志布志港と都城市間の車での所要時間は約70分から約40分に短縮される。通行無料。


 この日、志布志市の志布志運動公園体育館で開通式が開かれ、両市の関係者ら約170人が出席した。志布志市の下平晴行市長が「経済・医療・防災の道として、地域交流のさらなる活性化につながる」とあいさつ。塩田康一知事や都城市の池田宜永市長らがテープカットなどで開通を祝った。

 志布志港近くの住民らでつくる「香月校区しおかぜ協議会」の竹之内宏史会長(69)は「一般住民の往来が増えることで、地域振興につながってほしい」と期待を寄せる。

 早期完成に向けて国などに要望活動を行ってきた「道づくりを考える都城広域女性の会」の内村仁子副会長(82)は「ようやくこの日を迎えられた。防災や医療面でも連携が強化され、住民の安心につながる」と喜んだ。


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