【鹿児島】産業革命遺産を巡るカードラリー 7月スタート

 明治日本の産業革命遺産が世界文化遺産登録10年を迎えるのに合わせ、構成資産がある8県でつくる協議会は、カードラリーを7月から実施する。各構成資産を周遊してもらうことが狙いで、事務局を務める鹿児島県の担当者は「各地の産業遺産を知るきっかけになってほしい」と参加を呼びかけている。

誘客の切り札に!


カードラリーで配布される「島津斉彬」のカード(県提供)

 明治日本の産業革命遺産は、日本の近代化に貢献した九州・山口を中心とした8県11市の23資産で構成されており、2015年7月に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。鹿児島県内の構成資産は「旧集成館」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝」の三つで、いずれも鹿児島市内にある。

 カードラリーは7月1日~9月30日に開催し、カードは全38種類用意した。鹿児島、八幡(福岡県)、萩(山口県)、佐賀、韮山(静岡県)、釜石(岩手県)など8エリアの関連施設を訪れるとノーマルカード(26種類)が取得でき、各資産の概要やイラストをあしらった。

 鹿児島県内では尚古集成館別館、旧鹿児島紡績所技師館(異人館)などで配布する。


「旧集成館機械工場」のカード(同)

 また、1エリア全てのカードを集めることで取得できるレアカード(8種類)や、2エリアで全種類のカードを集めるともらえるカードホルダー(先着50人)やスペシャルカードなどもある。

 協議会事務局を務める同県世界文化遺産室の宮内二郎室長は「大人も子供も楽しみながら学ぶことができる。様々な産業遺産に足を運ぶことで、その価値を再認識してほしい」と話した。

 問い合わせは産業革命遺産カードラリー事務局(050-2030-7388)へ。


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