【鹿児島】「紫電改」を知って 引き揚げ機体を出水市で公開
鹿児島県阿久根市沖で4月に引き揚げられた旧日本海軍の戦闘機「紫電改」について、計画したNPO法人「北薩の戦争遺産を後世に遺(のこ)す会」が毎週土曜に一般公開している。国内で現存する機体は、愛媛県で展示されているものと合わせて2機のみで、会場には県内外から多くの人が訪れている。
「塩抜き」中、毎週土曜に無料で
機体は引き揚げられた後、残されていた731発の砲弾が回収された。胴体と左右の翼を分断するなどして出水市武本の国道328号と九州新幹線が交わる辺りに設けた屋外の水槽に移した。腐食を防ぐために塩抜き作業をしている。
同会は作業には1年程度かかるとみており、その間は毎週土曜の午後1時~4時に公開する予定。会のメンバーらが紫電改の特徴や、歴史などについて説明している。雨天の場合は中止する。見学は無料。将来的に展示することを目指しており、会場で活動に充てるための寄付を募っている。
同会によると、機体は343航空隊・戦闘第407飛行隊の隊長・林喜重大尉(戦死後に少佐に昇進)が搭乗。太平洋戦争末期の1945年4月21日に米軍機との戦闘の末、阿久根市沖に不時着水し、林大尉は命を落とした。
6月13日に見学した出水市西出水町の女性(85)は「当時のことを知っている人も少なくなっているはずだ。機体を展示することで多くの人にこの事実を知ってもらいたい」と話していた。
■ 6月21日に記録映像上映会
同会は6月21日午前10時~11時半、出水市文化町のマルマエホール出水で紫電改の機体発見から引き揚げ、水槽に沈めるまでをまとめた記録映像の上映会「紫電改が飛んだ!」を開く。定員は先着約1000人。上映会後は紫電改の特別見学会も予定されている。
詳細、問い合わせは同会ホームページから。
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