【長崎】郷土の味PR!新上五島町「五島うどん課」が奮闘中
長崎県新上五島町の名産「五島うどん」をPRしようと、同町に設置された「五島うどん課」は、各地でのイベント開催などを通し、魅力の発信や担い手不足の解消に向けた取り組みを進めている。関係者は「五島うどんを守り、後世に伝承しないといけない」と話す。
関東・関西圏で認知向上へ
同課は2024年10月に発足。現在は観光商工課の職員10人が兼務している。
2025年5~7月には、全国で飲食店経営などを行う「際コーポレーション」(東京)と提携し、東京・渋谷にポップアップストアをオープン。五島うどんを用いた料理を提供した。県五島手延うどん振興協議会が実施したアンケートでは、人口の多い関東・関西圏での認知度が低かったといい、こうしたエリアで魅力を広げることを目指している。
また、町内にある23の事業者と協力し、業務効率化のためのタブレット導入や、機械の老朽化に対応するための共同メンテナンスなどを計画している。
五島うどんは、小麦粉を練り上げた生地を切るのではなく、延ばして形を作る「手延べ製法」が特徴だ。町内には五島うどんを取り扱う店舗が軒を連ね、ターミナルには土産用の麺が多く販売されている。出荷額は2024年度で約14億円と、上向きの傾向が続いている。
担い手不足解消もめざす
一方、担い手不足は深刻で、製法をどのように引き継いでいくかが課題だ。そんな中、有川港からほど近い場所にある「ますだ製麺」の工場で働く舛田充さん(28)は、2年前に島へ帰ってきて、うどんづくりに携わっている。
舛田さんは高校卒業後に資格取得のため福岡県へ行き、先代の会長が亡くなったことを機に島へ戻った。早朝から工場で働き、体力仕事でつらいこともあるが、「お客さんと接し、うどんを食べてもらえることが何よりもうれしい」と笑顔を見せる。
社長で父の好伸さん(66)によると、かつては島外の人が働き、東京で五島うどんの店を営むケースもあったという。「まずはうどんに興味を持ってもらうことで、担い手不足の解消につながるのではないか」と期待を寄せる。
同課では、うどんづくりを体験できる機会を設けるなどし、人材を確保したい考えだ。島元敬三・課長補佐は「新上五島町にとって、五島うどんは重要な産業。人が一番大事という思いで、人材を育てていきたい」と話している。




