【山口】「しものせき海峡まつり」 上臈道中を再開

 山口県下関市恒例の「しものせき海峡まつり」について、下関商工会議所青年部などでつくる実行委員会は3月20日、今年は5月2~4日に実施すると発表した。コロナ禍で中止していた、太夫の独特な足さばきで知られる上臈(じょうろう)道中や上臈参拝を再開する。

5月2~4日に開催

 コロナ禍の2020年以降、大勢が集まる行事は中止され、壇ノ浦の戦い(1185年)で落命した安徳天皇をしのぶ先帝祭の神事も非公開としていた。

 神事、上臈道中、上臈参拝とも3日に例年通り行われる。甲冑(かっちゅう)姿の武者役が練り歩く源平武者行列も披露される。

源平船合戦は中止

 一方、コロナ禍で人員と船の確保が困難として、武者役らが乗った漁船が関門海峡をパレードする源平船合戦や、巌流島の決闘の再現が見どころの巌流島フェスティバルは、今年も中止する。

 2、4日も赤間神宮などで各種行事が行われる。

 市役所で記者会見した阿部隆昌・実行委員長は「市内外の人から、開催を心待ちにする声をよく聞いた。期待に応えられるよう、準備を進める」と話した。


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