【熊本】福島のいま チャレンジふくしまフォーラム開催
東日本大震災からの復興が進む福島県の状況や魅力を伝える「チャレンジふくしまフォーラムin熊本」が11月21日、熊本市で開かれ、関係者約150人が参加した。
明るい未来切り開きたい
福島県の内堀雅雄知事が基調講演し、2016年の熊本地震で被災した熊本に向けて「明るい未来を一緒に切り開いていきたい」と呼びかけた。
内堀知事は、震災から13年8か月が経過し、県産食材の輸出が拡大した現状を紹介。東京電力福島第一原子力発電所の事故による避難生活の長期化や、原発の廃炉といった課題についても説明した。
被災両県の関係者が討論
「新産業とつくる創造的復興」をテーマにしたパネルディスカッションでは、福島国際研究教育機構の山崎光悦理事長が研究者などを育成する必要性を強調し、「産業振興の原動力となる役割を担いたい」と語った。
半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が進出した熊本県菊陽町の吉本孝寿町長は、土地区画整理事業などによるまちづくりを報告し、「チャレンジする気持ちが大事」と話した。
交流会で特産使った料理も
会場のホテルでは交流会もあり、福島牛の鉄板焼きやメヒカリの唐揚げなど、福島産の食材を使った料理が振る舞われた。参加した熊本市中央区の会社員(32)は、「震災被害が残っていることに改めて気づかされた。福島の特産品などを取り寄せ、復興に貢献したい」と話した。