福岡県小郡市は、企業版ふるさと納税で同市に500万円を寄付したアサヒビール(東京)に感謝状を贈った。寄付金は、同市が実施しているカモ料理での地域振興プロジェクトに活用される。
同社は「食文化の継承」をテーマとして、全国の地方公共団体を対象に企業版ふるさと納税の寄付先を募集。応募があった46自治体の中から、同市をふくむ10自治体に、それぞれ500万円を寄付したという。
同市のカモ料理の食文化は、文化庁が長く地域に伝わる食文化を認定する「100年フード」に選定されている。同社は今回の選定理由について、「市がこれまで守ってきた食文化を継承したいとの思いに共感した」としている。
10月31日に市役所で感謝状の贈呈式があり、加地良光市長から同社九州支社の相楽英希支社長に感謝状が手渡された。
相楽支社長は「イベントやプロモーションによる『鴨(かも)のまち』の認知向上に貢献できてうれしい」とあいさつ。加地市長は「ビールを囲んで、カモの食文化で楽しむにぎわいのきっかけをもらった」と喜んだ。