【鹿児島】芋焼酎ベース「和」のジン いちき串木野の酒蔵
鹿児島県いちき串木野市の焼酎メーカー・浜田酒造は、海外市場をターゲットにした蒸留酒のジンを開発した。芋焼酎をベースに、市特産のかんきつ類サワーポメロなどで風味付けした。「薩州ジンプレミアムクラフトスピリッツ」の銘柄でアジアや欧米に輸出する。
海外市場向けに開発
国内の焼酎市場が頭打ちとなる一方、カクテルなどに用いられるジンの市場は国内外で成長、焼酎と同じ蒸留酒でもあることからジンに着目した。中でも原材料や製法、産地などで独自性が強いクラフトジンの人気が高いことから、サワーポメロやヨモギ、芋焼酎など和の素材にこだわって製造に取り組んだ。
アルコール度数は45度で、1本700ミリ・リットル。国内では販売せず、中国や台湾、香港、シンガポール、米英仏などに7月上旬から順次出荷する。価格は米ドルで1本75ドル前後を想定している。
開発に携わった浜田光太郎取締役は「独自性のあるジャパニーズクラフトジンにするのに四苦八苦した。芋焼酎や麹(こうじ)を使い、海外の人が日本を感じられる商品を目指す」と話している。