【長崎】バスケ「ヴェルカ」開幕戦 B1初勝利に大歓声
男子プロバスケットボール・Bリーグ1部(B1)が開幕し、初参戦となる長崎ヴェルカは10月8日、長崎市の県立総合体育館で、リーグ屈指の強豪・千葉ジェッツに91―82で勝利した。約3900人が詰めかけた会場は大歓声に包まれ、ヴェルカのB1初勝利を喜んだ。
2020年のチーム創設以来、B3から一歩ずつ階段を上がってきたヴェルカにとって、初めて立つ国内最高峰の舞台。選手が気合の入った表情でコートに姿を現すと、客席から大きな拍手がわき起こった。
ヴェルカは、昨季の天皇杯と東地区で優勝したジェッツを相手に終始、試合の主導権を握った。マット・ボンズ選手とジャレル・ブラントリー選手が難しいシュートを何度も決め、それぞれ20得点。荒谷裕秀選手も鋭いドリブルで切り込むなどし、15得点を挙げた。
ワールドカップ(W杯)で日本代表の主将を務めた富樫勇樹選手の活躍もあって、終盤にはジェッツに点差を詰められた。それでもファンは「ゴーゴーヴェルカ」などと最後まで声援を送り、初勝利を後押しした。
荒谷選手は「早い展開のバスケットを続けて、我慢して戦えた。ファンの声援が力になり、楽しんでプレーできた」と振り返った。
初観戦した長与町の会社員、宮崎博司さん(42)は、「白熱した試合展開で面白かった。B1優勝まで突き進んでほしい」と興奮気味。新上五島町の川口理恵さん(54)は「B3の時から応援していたので感無量。次の試合も勝ってくれると信じている」と話していた。
ヴェルカは、9日に同体育館で行われた対ジェッツ戦でも89―86で相手を下し、白星を重ねた。