【長崎】皮ごと食べられるバナナ 南島原の湧水で栽培
長崎県南島原市北有馬町の溝田敏行さんが、湧水を使ってハウス栽培した無農薬バナナの収穫に汗を流している。祖父の代から続く建設業の傍ら、「新しいことを始めたい」と、皮ごと食べられるバナナを育てた。
ハウスには、長さ1メートル以上にわたって鮮やかな黄緑色のバナナがたわわに実っていた。昨年6月、200本の苗を植え付け、今年7月に初収穫。高さ1メートル程度だった苗は倍以上に育ち、葉の間からたくさんの房を垂らしている。
バナナ生産の先進地とされる岡山県の農場に通い、栽培のノウハウを学んだ。種の段階で凍結処理した特殊な苗を使用。水は近くの「有馬湧水ホタルの里」の湧水を活用しており、商品名は「ホタルバナナ」に決めた。
ある程度熟した状態まで無農薬で栽培しており、「皮ごと食べても安心」が売りだ。実の形は、小ぶりで太め。ねっとりとした甘みも期待通りという。本業もあるため、水くみは朝夕、箱詰めは夜と忙しいが、家族で栽培を楽しんでいるという。
収穫は年内いっぱい続く見込み。購入などの問い合わせは、株式会社「hotaru」(0957-84-2798)へ。