【佐賀】迫力の映像も!唐津の海中展望塔が新装オープン
玄界灘の生き物を観賞できる波戸岬(佐賀県唐津市鎮西町)の「玄海海中展望塔」が4月1日に新装オープンする。1974年に開館した唐津市の施設。老朽化に伴う改修に併せて最新のデジタル技術を導入した。同様の施設は全国にほかに6か所あるが、市は「日本海側にあるのは唐津のみ。これまでにない海中展望塔になった」と胸を張る。
最新技術で生き物躍動
改修のため2023年9月に休館。内装の基本的な改修に約2700万円をかけた。さらに展望塔内の全周をスクリーンとしてプロジェクションマッピングを展開できる「カレイドビジョン360」を導入。20台のプロジェクターを配して、まるで海中にいるようなデジタル映像を塔内全域で楽しめるようにした。塔内には一度に約50人が入場できるという。
投影される映像は2種類で、1サイクル20分で展開。玄界灘の生き物が躍動する姿を映像と音響でドラマチックに演出している。中央のらせん階段にも全面ミラー張りの装飾を施し、デジタル映像が映り込むことで、幻想的な空間を演出している。
また、魚や唐津沖の島々の情報を学べるタッチパネルも整備された。海中をのぞける24枚の窓は従来通りで、リアルな生態も楽しめる。デジタル演出関連には約1億600万円を投じた。峰達郎市長は「来場者に喜んでいただける施設となった。唐津市西北部の観光の拠点となることを期待している」と話した。
4月1日からキャンペーン
新装オープンのキャンペーンは4月1日から行う。オリジナルグッズのプレゼント(1日先着100人)は同26日まで。波戸岬名物「サザエのつぼ焼き」引換券の配布(同)は同27日~5月6日。
午前9時開館で、閉館時間は4~9月が午後6時、10月~翌年3月が午後5時。入場料は高校生から一般1000円、小中学生500円、未就学児は無料。