【山口】谷川俊太郎さん「絵本★百貨店」 周南市で開幕

 詩人・谷川俊太郎さん(92)の世界観を表現した展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」(読売新聞社など主催)が9月27日、山口県の周南市美術博物館で開幕した。谷川さんが関わった絵本約20冊を選び、原画などとともに楽しめる展示になっている。11月24日まで。


絵本の原画やおならの効果音が流れるドームが目を引く会場


 谷川さんは東京出身で、1952年に詩集「二十億光年の孤独」でデビュー。鋭い感性で独自の詩の世界を作り上げ、詩集「日々の地図」は読売文学賞を受賞した。画家らと組んで絵本制作にも取り組んでいる。

 会場には「おならうた」(2006年)の原画が展示された山吹色のドームがあり、中で鑑賞していると、おならの効果音が流れる。「もこ もこもこ」(1977年)を映像で楽しめるコーナーは、谷川さんの朗読音声で絵本の世界に浸ることができる。市出身の詩人まど・みちおさんとの交流を紹介するはがきも展示している。

 午前9時半~午後5時。月曜休館(祝日は開館し、翌日休館)。一般1300円、大学生1000円、18歳以下は無料。28日、10月13日午後2時から、学芸員のギャラリートークもある。問い合わせは同館(0834-22-8880)へ。


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