【鹿児島】海ごみ問題を絵本で学んで 姶良の施設に寄贈

 子どもたちに海洋環境保護の大切さを伝えようと、鹿児島海上保安部は10月1日、鹿児島県姶良市加治木町本町の同市子ども館「ちるどん」に海洋ごみ問題を描いた絵本5冊を寄贈した。

海保「環境保護の大切さ」伝える


絵本を手にする浜平部長(左)と向江館長

 寄贈されたのは、元神戸海上保安部次長の大待雄治郎さん(65)原作の「うみがめマリンの大冒険」。夏休みに一緒に遊んだ街の子どもたちに会うため旅に出たウミガメが、好物のクラゲと間違ってごみ袋を食べてしまう物語だ。

 この日、同館を訪れた鹿児島海上保安部の浜平清志部長が、向江美喜館長に絵本を手渡した。浜平部長は「身近なごみが海洋環境の汚染につながっていることを知ってもらいたい」と話した。向江館長は「子どもや保護者が手に取って、自然環境保護の大切さを考えてほしい」と語った。

 同部は今後、鹿児島市や霧島市の小中学校などに計220冊を寄贈するという。


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