【宮崎】霧島酒造とスタバの共同店舗 隈研吾さん建築で

 焼酎メーカーの霧島酒造(宮崎県都城市)とスターバックスコーヒージャパンが都城市に設ける初めての共同店舗について、両社は、店舗に隣接して屋上庭園や芝生エリアを設けるといった整備計画の概要を発表した。建築家・隈研吾さんが手がけ、開業は2026年春の予定という。

2026年春開業へ


天井などに竹が使用される予定の店舗内のイメージ図(画像はいずれも霧島酒造提供)

 両社によると、共同店舗は霧島酒造本社増設工場の隣接地約4700平方メートルに平屋施設(約700平方メートル)を整備し、スターバックスのコーヒー提供エリアや霧島酒造直営ショップなどで構成する。

 屋内57席、テラス18席を設け、天井などには和を感じられる竹を活用する。ガラス張りの植物園では約80種類の亜熱帯植物を楽しむことができ、屋外でコーヒーを飲みながら霧島連山などの自然を満喫できるという。

自然を満喫 環境に配慮も


コーヒーが楽しめる植物園のイメージ図

 植物園の冬場の暖房には、焼酎の製造工程で出る温排水を活用するほか、施設の電力は霧島酒造が取り組む芋くずなどでのバイオガス発電でまかなうなど、自然環境に配慮して運営する。

 霧島酒造の江夏順行社長は10月24日、スターバックスコーヒージャパンの森井久恵さん(リテイル・マーケティング統括オフィサー)らと都城市で開いた発表会で「コラボレーション施設は、(両社の)地域社会や自然環境への強い思いを体現する役割を担う」と述べた。


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