【山口】直木賞「藍を継ぐ海」舞台を紹介する企画展 萩で

 第172回直木賞に選ばれた伊与原新さんの短編集「藍を継ぐ海」(新潮社)の作品で舞台になった山口県萩市の見島や島内の見島土について紹介する企画展が、同市江向の萩・明倫学舎ジオパークビジターセンターで開かれている。企画した同市の萩ジオパーク推進協議会は「萩焼の原料でもある見島土のことを知ると、作品をより楽しく読める」と来場を呼び掛けている。


会場を案内する白井専門員

 見島が舞台の作品は短編集の第1話「夢化けの島」。かつて市の特産品・萩焼の原料として採取されていた「見島土」を女性研究者らが探すストーリーで、伊与原さんが2022年4月に市内の萩焼窯元を訪れた際、推進協議会の白井孝明専門員が案内するなど地元関係者が執筆に協力したという。

展示は2月末まで

 同展は作品の直木賞受賞を記念して企画。伊与原さんが窯元で作陶を取材する様子や、見島が火山活動でできた島で、見島土はその溶岩が風化した粘土であることなどを10枚のパネルで紹介している。こぶし大ほどの見島土の塊も一般公開している。

 白井専門員は「見島土は採取はされていないが、現在も萩焼の一部の窯元で使われている。窯元を案内した際の伊与原さんは萩焼の歴史、作業工程などを事細かに取材する姿が印象的だった」と話している。

 2月28日まで。展示時間は午前9時~午後5時。無料。問い合わせは市ジオパーク推進課(0838-21-7765)へ。


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