【山口】周防大島出身・花柳梨道さん 新春舞踊で1位に

 全国の舞踊家が集う各流派合同新春舞踊大会が1月に東京で開かれ、山口県周防大島町出身の日本舞踊家・花柳梨道(りどう)(本名・大田宙輝(ひろき))さん(27)が1位を獲得して文部科学大臣賞に輝いた。花柳さんは3月11日、師匠で日本舞踊協会県支部副支部長の花柳梨太郎さん(76)と一緒に県庁で村岡嗣政知事に受賞を報告した。

 花柳さんは村岡知事に大会演目の「新曲浦島」の一部を披露し、カモメが飛ぶ姿や波が立つ様子を情緒たっぷりに表現した。村岡知事は「レベルの高い大会での1位で、色んな方の励みになったと思う」と話し、労をねぎらった。


踊りを披露する花柳梨道さん


 花柳さんは6歳で姉に連れられて教室に通い始め、高校2年の時に参加した広島県の講習会を機にプロの道を目指した。現在は東京を拠点に活動し、全国の学校などで公演している。

 「新人舞踊家の登竜門」と呼ばれる同大会には今回、全国から42人が出場。花柳さんは17分の演目を踊りきり、「フレッシュさが評価された」と5回目の出場で頂点に立った。

 花柳さんは「地元でもリサイタルなどで踊りたい」と話していた。


advertisement