【長崎】雲仙ビーツでドレッシング 地元シェフが発売

 長崎県・雲仙市産のビーツを使ったドレッシングを、同市のワイン工房「小浜温泉ワイナリー」代表の川島貴宏さんが開発し、7月4日から市販を始めた。島原半島内の小売店などで扱われる予定。

ホテルや料理店で好評 販路が拡大


ビーツのドレッシングを使った料理を試食する生産者の宮田さん(右から2人目)ら

 ビーツは、砂糖大根に近い根菜で、鮮やかな赤い色が特徴。この色素に豊富な栄養があるという。ドレッシング原料のビーツは同市の農家、宮田和晃さんが8年前から栽培しているもので、市内のホテル、料理店へ卸しているうちに好評を博し、県内大手スーパーでも扱われるようになった。

 イタリア料理シェフでもある川島さんは、4年前から宮田さんのビーツをドレッシングに加工し、店で提供していた。以前から商品化の要望があり、今回、1本230ミリ・リットルを600円(税抜き)で販売することになった。

 ビーツと、宮田さん栽培のタマネギ、スパイス、ワインビネガー、米油が原料。「ビーツの少し土臭い風味を残したかったから」と、酢は抑えめで、色鮮やかでまろやかなドレッシングに仕上げた。

 4日、同市の公民館であった試食会で、ビーツドレッシングをかけたカルパッチョなどを味わった宮田さんは「どんな野菜にもあう」と感心。ほかの参加者も口々に、「おいしい」「まろやかで小さな子でも安心」と話していた。


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