【熊本】3Dプリンターで住宅を建築 平屋2000万円から
山鹿の住宅メーカー
住宅メーカーのリブワーク(熊本県山鹿市)は7月22日、大型の3D(3次元)プリンターで建築する戸建て住宅の販売を始めると発表した。建築用の3Dプリンターを使った本格的な住宅は国内では珍しく、2040年までに1万棟の着工を目指す。8月から予約を受け付ける。
震度7に耐える強度
山鹿市で同日、平屋建て(約100平方メートル)のモデルハウスを公開した。海外製の3Dプリンターを現場で稼働させて特殊な土の壁をつくり、木製の骨組みを組み合わせる工法で、建築基準法には適合しており、震度7の地震にも耐えられる強度があるという。
価格は約2000万円からで、当初は1軒あたり数か月の工期を見込むが、将来的には内装を含め1か月半程度への短縮を目指す。
今後は2階建ての開発も進めるとともに海外展開も視野に入れており、記者会見した瀬口力社長は「3Dプリンターを使えばコストや工期を半減できる。住宅建設にイノベーション(革新)を起こす」と述べた。
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