【熊本】SLの雄姿を再び 人吉市が11月から「動態展示」へ

 熊本県人吉市は、JR人吉駅前に設置している蒸気機関車(SL)を軌道上で走らせる「動態展示」について、11月16日の開始を目指す方針を明らかにした。

「誕生日」催しに合わせて


人吉市が動態展示を目指しているSL

 JR九州の観光列車「SL人吉」として熊本(熊本市)―人吉駅間などを走ったSLは、2024年3月に運行を終了。市に無償譲渡され、24年11月から同駅前に展示されている。

 現在はSLを動かすことはできないが、市は魅力を高めてさらなる集客につなげようと、動態展示を計画。石炭を燃やして発生する蒸気のかわりに、圧縮空気を動力源として使い、軌道を約25メートルから約50メートルに延ばして走らせるという。

 SLの「誕生日」とされる11月18日にちなみ、同月16日には人吉駅一帯でイベントが開催される予定で、市はその日にあわせ、動くSLを「お披露目」したい考えだ。今後、9月頃に軌道の延長工事に入り、その後圧縮空気をつくるエアコンプレッサーの設置などを行うとしている。


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