【山口】下関「唐戸市場」大規模改修へ 観光客への対応も
山口県下関市は公設公営の市地方卸売市場「唐戸市場」について、大規模改修する基本構想を6月12日の市議会経済委員会で示した。2029年度から改修工事を開始し、31年度の完成、32年度の新装オープンを目指す。工事中はプレハブの仮設市場を現在地近くの唐戸地区に設け、営業を続ける。
2032年度のオープン目指す
関門海峡沿いの唐戸市場の現施設(3階建て、約2万4000平方メートル)は01年にオープン。「市民の台所」であるとともに全国区の観光施設であり、年間約140万人が訪れる。ただ、塩害によって各所の劣化が進行。建物そのものは高強度のコンクリート製のため、建て替えでなく改修することにした。
一方、観光客の増加を受け、対応時間を午後3時頃まで延ばすようになったことから、休憩・飲食場所や空調設備がないなどの課題も出ており、改修に合わせて整備する。
新装市場は民営化も検討
基本構想は市場内の事業者ら関係者と協議して策定した。改修工事は市が実施し、新装市場の運営については「民間活力の導入」や「民営化」を検討する。
仮設市場は現在地の東側と西側エリア(大半は市有地)を候補地とする。移転方法は、同規模の建物を設置して店舗が一斉に移る「1往復」案と、全体を2期に分けて改修工事を行って店舗の半数が入れ替わりで移転する「2往復」案を併記している。
市は基本構想を基に事業者らの意見も踏まえ、新装市場のレイアウトや空調設備、仮設市場の配置、移転方法などを検討し、26年度に基本計画をまとめる。課題である市場周辺の渋滞解消策も盛り込む方針。その後は新装市場の基本、実施設計を作り、29年度に工事を始める。仮設市場は28年度に建設し、店舗は29年度に移転する見込みだ。
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