【大分】豊後高田ホーランエンヤ 豊漁と航海の安全祈願

 大分県の新年を祝う伝統行事「ホーランエンヤ」(県選択無形民俗文化財)が1月14日、同県豊後高田市の桂川で行われ、大勢の観衆が詰めかけた。


宝来船から川に飛び込むこぎ手たち

 行事は、豊漁と航海の安全を祈願し、江戸時代中期に始まったとされる。この日は、大漁旗や万国旗で飾られた宝来船に、締め込み姿のこぎ手や来賓が乗り込み、川の両岸に寄せては離れ、蛇行しながら進んだ。


川岸に寄る宝来船

 宝来船から、両岸で見守る観衆に紅白の餅がまかれ、観衆からは酒などの祝儀が差し出された。こぎ手の若者たちが水温6度の冷たい川に飛び込み、岸まで受け取りに向かう場面では、歓声が上がっていた。

 ホーランエンヤ保存会の清水良幸会長(82)は「天候も良く多くの人たちが来てくれた。1年のいいスタートを切れた」と話していた。