【熊本】山都町の道の駅「通潤橋」が移転オープン!

 熊本県山都町の国宝・通潤橋の横にあった道の駅「通潤橋」が、国道218号沿いの山都町城平に移転オープンし、大勢の人でにぎわった。2月に開通する九州中央自動車道・山都通潤橋インターチェンジ(IC)に隣接する新たな町の玄関口として期待される。


テープカットで開駅を祝う関係者

 新駅は鉄骨平屋で、施設の延べ床面積は約960平方メートル。町の農作物などを販売する物産館「オオルリ」やジビエなどが味わえるレストラン「アーチ」などが入る。事業費は約8億6000万円。


大勢の人たちでにぎわう道の駅「通潤橋」

 道の駅「通潤橋」は2000年8月に開設した。現地にあったレストランや物産館などは今後も営業を続ける。新駅では1月13日に開駅式があり、出席した坂本農相は「多くの人が集まり、中山間地のモデルとなる施設になってほしい」と述べた。


大勢の買い物客が訪れた物産館

 物産館でトマトやニンジンなどを買った熊本市東区の松本美千代さん(73)は、「高速道路も近いので便利になりますね」と話した。ジビエを食べた同市中央区のパート林田亜衣さん(53)は、「あまり食べる機会はなかったけど、癖がなくておいしい」と語った。

国宝指定で観光客急増

 山都町の通潤橋は2023年9月に国宝に指定され、さらに大勢の観光客が訪れるようになった。町は条例で、観覧料の徴収やドローンの飛行禁止などを定め、保存強化に取り組んでいる。

 町によると、2023年の見学者は11月時点で7万5961人で、22年の6万6349人を既に上回った。山都町の担当者は「駐車場には県外ナンバーの車も増えてきた」と話す。

 条例は熊本地震後の22年3月、橋の通行を有料にするに当たって策定し、歩きスマホなどの危険行為を禁止した。国宝指定を機に条例を拡充した。違反者への過料も設けている。


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