【佐賀】恵比須像を巡って謎解き 佐賀でゲームイベント

 参加者が名探偵になりきって、まち歩きをしながら進めるリアル謎解きゲーム「仮面の怪盗と宝珠(ほうじゅ)の謎―EBISU830―」が佐賀市で行われている。市内に830体以上ある恵比須像。その恵比須から怪盗が奪った玉「宝珠」を探し出すストーリーで、観光スポットなどを巡ることで地域の魅力を発信している。

観光スポット訪ね魅力発信


リアル謎解きゲームのポスター(提供:恵比須DEまちづくりネットワーク)


 佐賀市の地域おこし団体「恵比須DEまちづくりネットワーク」が主催している。


 無料通信アプリ「LINE」を使い、専用のアカウントに登録。問題が書かれたキットを購入し、LINE上で手順を指示するキャラクターとやりとりをしながら、指定の場所で謎解きのヒントを探す。与えられた複数の問題を解けばミッションクリア。指定の場所には、恵比須像や偉人像などがある。

佐賀の文化や歴史に触れる

 団体は2003年に結成され、これまで観光客へのガイドツアーや、イベントなどを通して、恵比須像の魅力を伝えてきた。

 ゲーム制作は初めてで、これをきっかけに歴史などを感じてもらい、佐賀の良さをPRする狙いがある。2023年12月から始めたところ、1月末現在で県内外から約100人が参加。「謎解きが好きで参加した。次回作も作ってほしい」といった反響もあったという。


佐賀市内に設置されている恵比須像

 団体によると、市内に恵比須像が多い理由として、佐賀城下が水路を利用した海運業が盛んで、業者が事業繁栄などを願ったとする説や、佐賀藩主がえびす神社の総本社・西宮神社(兵庫県)から像を譲り受け、佐賀県内に広まった説などがある。

 発案者の音成亜美さんは「ゲームは本格的で難易度が高く、小学生から大人まで楽しめる。佐賀の文化や歴史に触れてほしい」と話している。

期間は5月末まで

 5月31日まで。ゲームの問題は市内の情報発信拠点「SAGA MADO(サガマド)」や「旅館あけぼの」などで1500円で販売している。受け付けは午前9時~午後5時。

 問い合わせは恵比須DEまちづくりネットワーク(0952-40-7137)へ。


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