【長崎】「産業革命遺産」の発信拠点を改装 グラバー園内

 長崎市のグラバー園内にある世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の情報発信拠点が3月20日、改装オープンした。19日に記念式典と内覧会が行われ、分かりやすくなった展示パネルや、構成資産を映像で学べるコーナーが公開された。


軍艦島の歴史などを紹介する大型モニター

 同遺産は、製鉄や石炭産業など、日本の近代化を支えた九州・山口を中心とする8県11市の23資産で構成。県内では、同市に「三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン」「端島炭坑(通称・軍艦島)」「旧グラバー住宅」など8資産が所在している。

 情報発信拠点は、市が2015年に開設した。今回の改装で、展示パネルは各資産のつながりや世界的な価値が伝わるように内容を更新。大型モニターやクレーンの操作体験コーナーも新たに設けられた。

 鈴木史朗市長は式典で「来年は世界遺産登録から10周年の節目だ。遺産を次の世代に引き継ぐため、構成資産の整備を確実に実施し、来訪者に満足していただけるよう、受け入れ態勢も整えたい」と述べた。

 グラバー園は年中無休で、午前8時開園。一般620円、高校生310円、小中学生180円。


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