【長崎】壱岐の酒が「酒-1グランプリ」で九州初の頂点に
長崎県壱岐市石田町の重家(おもや)酒造が手がける日本酒「よこやま」が、おいしい日本酒を決める全国コンテスト「酒-1グランプリ」でグランプリに輝いた。九州の酒蔵が受賞するのは初めて。同酒造は「九州にもおいしい酒があると知ってもらえたことがうれしい」と喜んでいる。
重家酒造「よこやま」に栄冠
大会は、日本酒の普及を目的に実行委員会が主催し、「お酒の神様」として知られる京都市の松尾大社で開かれている。7回目の2024年は4月14日に行われ、北海道や東北、関西など各地から44の酒蔵がエントリー。来場者約1200人がそれぞれの蔵の酒を試飲し、投票した。
バラの酵母使い味わい上品
グランプリに選ばれたよこやまはバラの酵母を使っており、華やかで上品な味わいが特徴。試飲する来場者は口々に「おいしい」と喜んでいたという。
同酒造は1990年に日本酒の製造を休止していたが、2018年に新たな蔵を設けて日本酒造りを再開した。
専務取締役で日本酒杜氏(とうじ)の横山太三さんは「再開から6年間、朝から晩まで酒造りをしてきた」と振り返り、「プロによる品評会ではなく、一般消費者に評価してもらったことがうれしい。これを機に、九州の日本酒の知名度を上げていきたい」と意気込んでいた。