【長崎】築城400年を記念 「島原城まるわかりブック」

 長崎県島原市や島原観光ビューローなどでつくる島原城築城400年記念事業実行委員会は、同城と城下町の歴史を紹介するガイド本「島原城まるわかりブック」を作成した。A5判71ページで、税抜き1200円。県内書店などで販売している。


 防御に適した櫓(やぐら)の配置や精巧に積まれた石垣など、城の特徴を写真・図を交えて解説。戦国時代の国際交流や島原・天草一揆(1637~38年)、普賢岳噴火に伴う島原大変(1792年)などの歴史も紹介している。

 また、城を築いた松倉重政から最後の藩主松平忠和まで19人の歴代藩主の人となりや業績を「歴代島原城主列伝」としてまとめた。

 監修した市教育委員会社会教育課学芸員の吉岡慈文さんは「島原の歴史解説本は多くあったが、城に特化した本は、まだなかった。この本を通じて地元の人だけでなく、県外の人にも城の魅力を伝えたい」としている。

 記念事業実行委は、図書館や市内の学校などに配布する。


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