【佐賀】「住みここち」4年連続で鳥栖1位 大東建託調べ

 不動産開発大手の大東建託(東京)が、居住している佐賀県内市町の満足度を調査した2024年の「街の住みここちランキング」を発表した。上位10市町のうち、1位は、交通の利便性などが高く評価されている鳥栖市で4年連続。また、江北町が初めてランクインし、2位に躍り出た。

 調査は2~3月、県内に住む20歳以上の男女を対象にインターネットで実施。居住市町の満足度を5段階で評価し、2020~24年(一部の回答は2019年分)に得られた計4596人の回答を集計した。

 1位の鳥栖市は、鉄道や高速道路など陸上交通の要衝地で、鳥栖プレミアム・アウトレットなど大型商業施設もある。福岡都市圏へのアクセスの良さが評価され、「交通利便性」「親しみやすさ」など8項目中3項目でトップとなった。

2位の江北町は初ランクイン

 2位の江北町は、国道34号沿いにショッピングモールやスーパーなどの商業施設がそろい、「生活利便性」などの項目で上位に入った。3位の佐賀市は前年から一つ順位を上げた一方、4位の基山町、5位の武雄市はそれぞれ順位を二つ下げた。

 調査した大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健(そうたけし)・麗沢大教授は、1位の鳥栖市について「福岡への近さが高評価につながった。高速道路のジャンクションもあり、道路を使えば広範囲に移動できる」と分析。2位の江北町については「大型商業施設があるわけではないが、平野部に位置し、のんびりとした暮らしやすさが結果につながったのでは」と話した。

 また、対象を全国に広げて、県内居住者に聞いた「住みたい街ランキング」では福岡市が4年連続で1位となり、2位が佐賀市、3位が東京23区、福岡県糸島市などと続いた。


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