【宮崎】利用者が最多を記録 小型電動バス「ぐるっぴー」

 宮崎市の中心市街地を周遊する小型の電動バス「ぐるっぴー」(定員9人)の利用者が2024年度、過去最多の5万7645人を記録した。市は親子連れを中心にリピーターを獲得したのが奏功したとみている。

宮﨑市街地をのんびり周遊

 ぐるっぴーは、街中の回遊性向上を目的に低速の移動手段「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」として20年11月に導入した。事業主体の「市まちなかグリスロ運行協議会」(事務局・宮崎市まちづくり課)が宮崎交通に運行を委託し、JR宮崎駅の周辺2.1キロを走る。


利用者が順調に増えている小型の電動バス「ぐるっぴー」

 市によると、通年での運行が始まった21年度の利用者は2万6975人にとどまっていたが、23年度には5万3724人とほぼ倍増し、24年度はさらに4000人ほど伸ばした。1便あたりの利用者は平日の3.4人に対し、土日祝日は倍以上の7.7人。休日に外出した親子連れなどの利用が目立つという。

 市街地活性化の先行事例として全国の自治体から視察が相次いでおり、協議会事務局を務める市まちづくり課の担当者は「今後も安全や暑さ対策を徹底し、気軽に利用できる市民の足として運行を継続したい」と意気込みを語った。


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