【熊本】流しだすのさ「舟唄」を 新八代駅 発車メロディー

 熊本県八代市出身の演歌歌手で2023年に73歳で死去した八代亜紀さんの代表曲「舟唄」が、同市の九州新幹線新八代駅で列車が発車する際のメロディーに採用されることが決まった。九州新幹線の発車メロディーに民謡を採用している駅はあるが、歌謡曲を使うのは初めてで、八代さんの誕生日である8月29日の始発列車から流される。

九州新幹線 初の歌謡曲


熊本地震で被災した故郷を励まそうとミニライブを開催した八代亜紀さん(2016年6月、熊本市で)

 「舟唄」をオルゴール調にした曲で、新幹線のドアが閉まる前の予告音としてホームで20秒ほど流す。市などが企画する「八代亜紀さんメモリアル事業」の一環としてJR九州側に要望し、実現した。

8月29日から 衣装展示も

 駅構内にはメロディーの導入にあわせ、八代さんの衣装などを展示するスペースも設ける。初日には出発式も開き、同市の八代白百合学園高吹奏楽部が演奏する予定だ。JR九州は「八代市の玄関口である新八代駅が、八代さんを思い起こす場になってほしい」としている。

 同社によると、管内の在来線では、大分県津久見市の津久見駅で「なごり雪」が、同県竹田市の豊後竹田駅で「荒城の月」が地元ゆかりのメロディーとして導入されている。


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