対応が多くの部署にまたがるケースが多い福祉の相談について、福岡市は7月23日、一つの窓口で悩みを聞いて適切な部署や関係機関につなげる「ぬくもりの窓口」を8月から全区役所に設置すると発表した。市は「どこに相談したらよいかわからない方に寄り添い、早期の支援につなげたい」としている。
8月から全区役所に
社会的な孤立から、悩みをどこに相談してよいかわからず、深刻化するケースが増えていることを受け、市は昨年8月、博多区役所に窓口を先行して設置した。相談員が仕事や収入に関することや、介護・福祉、子育てなどの困り事を寄り添って聞き、適切な部署や機関につなげて支援を行っている。
昨年、多くの相談と対応につなげられたことから、市は全区役所への設置を決めた。窓口には生活自立支援センターの相談支援員も週3回程度、巡回して暮らしの相談に応じるという。
市生活福祉課は「いくつも課題を抱え、相談をためらう方が多くいる。一つずつ解きほぐして対応部署につなげ、誰も取り残さない福祉サービスを目指したい」としている。
advertisement