【大分】九重町「小松地獄」の公開再開 豪雨被害から復旧

 2020年7月の九州豪雨で被災後、立ち入りが禁止されていた大分県九重町の観光名所「小松地獄」の災害復旧・歩道整備工事が終わり、観光客らへの公開が再開された。


記念式典の後、卵の「地獄ゆで」を楽しむ人たち

 小松地獄は筋湯温泉や国内最大の出力を誇る地熱発電所・八丁原発電所のそばにあり、噴き上がるガスや噴気孔内にたまった熱泥の様子を無料で観察できる。持参した卵をざるに入れて「地獄ゆで」を楽しむこともできる。九州豪雨で歩道の一部が損壊し、立ち入れなくなっていた。

 被災後、地割れが見つかるなどしたため町が地盤調査を実施。安全を確認後、2工区に分けて歩道を新たに設けたり、舗装したりした。事業費は約1億3500万円。

 現地で7月19日に記念式典があり、日野康志町長ら関係者がテープカットをして再開を祝った。筋湯温泉観光協会の軸丸幸義会長は「心待ちにしていた。入浴や宿泊に訪れる人の滞在時間も長くなると思う」と喜んだ。


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