日産自動車の生産移管で支援態勢 北九州市が部局横断で

 日産自動車が、追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)での車両生産を福岡県苅田町の日産自動車九州に移管・統合すると発表したことを受け、北九州市は、庁内に部局横断型の支援プロジェクトチームを発足させた。日産側から具体的な要望はないが、移管が円滑に進むよう支援態勢を組むとしている。

 企業誘致課や中小企業振興課、住宅計画課などで構成し、7月18日に発足。日産や自動車部品メーカーのニーズを把握し、産業用地や補助制度などを紹介する相談窓口を置く。今後、追浜工場の従業員らが転入した場合に公営や民間の住宅を紹介するほか、市内外の部品メーカーに対して設備投資や工場移転の補助、雇用支援などを実施する。

 武内和久市長は24日の定例記者会見で、市の担当者が日産九州と意見交換したことを明らかにし、「北九州エリアをさらなる自動車産業の拠点にし、雇用や新しい技術を生み出したい」と述べた。


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