ロバート馬場さんが地元を巡る 「ただいま!ふるさと北九州」
記事 INDEX
- 料理のSNSも人気
- 教えたくない店も
- “移住すべき街”に
北九州市は、同市門司区出身でお笑いトリオ「ロバート」のメンバー・馬場裕之さん(45)が、市内のグルメなどを紹介する動画「ロバート馬場の『ただいま!ふるさと北九州』」を制作しました。YouTubeの同市公式チャンネルで公開し、視聴者からの反応も上々です。
料理のSNSも人気
馬場さんは、同じく門司区出身の秋山竜次さん(45)らとロバートを結成。「料理好き芸人」としても知られ、手料理などを紹介するYouTube「馬場ごはん」のチャンネル登録者数は120万人超、インスタグラムのフォロワー数は22万人超に上ります。
市は今回、北九州への移住を広くPRするため、動画制作を企画。地元ゆかりで幅広い層に人気があり、市観光大使も務める馬場さんを起用し、思い出の場所を巡って“リアル”に懐かしむ様子を交えながら、地域の魅力を伝える内容に仕上げました。
教えたくない店も
動画は本編3本で、2023年12月に撮影。いずれも約10分間で、地元・門司のオススメの店、旦過市場、北九州の食材を用いたオリジナル料理を紹介しています。
門司の行きつけグルメ
馬場さんが高校時代からのなじみという、うどん店「桔梗(ききょう)家」や、思わず写真を取りたくなるソフトクリームなどで人気の「梅月」、地元のお酒を扱う「SHIMADA酒店」の3店を訪ねます。
「正直、皆さんに教えたくないぐらい通っているお店です」と漏らしながら、「うん、最高です」と満足そうにうどんを味わう姿も収められています。
旦過市場で食べ歩き
北九州市小倉北区の旦過市場一帯を散策。キュウリのぬか漬けや、おでん、唐揚げなどを食べ歩きます。旦過市場そばで友人が営むコーヒー店では、「ガチ親友」が登場する“サプライズ”も。
地元の食材を使った新レシピ
「関門海峡たこ」と「大葉しゅんぎく」のカルパッチョと、ソウルフードだと語る「ぬか炊き」を使ったシンプルながらおいしいチャーハンを披露。チャーハンをパラパラにするコツや、“おふくろの味”の思い出も語ります。
このほか、SNS向けのショート動画5本も公開。撮影の裏側などを伝えています。
“移住すべき街”に
動画は2月中旬から順次配信しており、公開はいずれも来年3月末までの予定。第1話が公開約1か月で1万8000回以上再生されるなど、評判は上々。市の担当者は「Uターンなどにつながるよう、出身者に『懐かしい』と感じてもらえるような情景をちりばめました。テンポよく見やすい構成にしたのも、よかったのでは」と語ります。
市では、移住を検討している人に動画を視聴してもらうほか、移住した人たちによる交流会で、馬場さんが考案したレシピで料理を作ったり、ロケ地を訪問したりと、動画を活用した取り組みを進めていく考えです。
23年度に市に寄せられている移住に関する相談は、前年度より増加傾向にあるとのこと。関東地方のテレビ番組で23年12月、「2024年 移住すべき街」のランキングで北九州市が1位として取り上げられるなど、“追い風”も吹いているようです。
担当者は「馬場さんの動画で北九州のよさを改めて感じてもらい、将来的に若い世代が地元に帰ってくるきっかけにもなればうれしい」と話しています。