【佐賀】武雄焼と紅葉を巡る旅 10~11月に秋の窯開き

 約400年の歴史がある焼き物「武雄焼」の秋の窯開きが10月から11月にかけて佐賀県武雄市内の各窯元で行われる。秋を彩る紅葉を楽しみながら、個性的な焼き物を訪ね歩くことができる。


窯元ごとに個性的な武雄焼(提供:武雄市観光協会)

 武雄焼は、豊臣秀吉の文禄・慶長の役(1592~98年)の際に朝鮮半島から渡ってきた陶工たちによって焼き始められたと伝えられ、市内には現在80近くの窯元が散在している。陶器と磁器があり、それぞれの窯元が多彩な作品を生み出しており、窯開きでも新作や自信作を並べる。

 窯開きに合わせて、JR武雄温泉駅南口前広場では11月15~17日に「武雄セラ&アートフェス」が開かれ、約10の窯元が展示即売する。同9~24日に市図書館ゆめタウン側で開かれる「ホッとカップ展―武雄焼ぬくもりの器―」でも6、7の窯元がマグカップなどを販売する。


慧洲園の紅葉(提供:武雄市観光協会)

 紅葉が見頃を迎えるのは例年11月中旬頃で、「御船山楽園」では11月7日~12月8日に「紅葉まつり」を開き、夜間はライトアップされる。「日本庭園 慧洲園」も11月2日~12月8日に紅葉まつりを開く。

 武雄市観光協会では「個性あふれる焼き物と美しい紅葉が同時に楽しめる季節。ぜひ武雄に足を運んでほしい」と呼びかけている。問い合わせは同協会(0954-23-7766)へ。

主な窯開きの日程

 10月19、20日 金子窯▽11月2~4日 亀翁窯、桃林窯▽同20~24日 一峰窯、金龍窯▽同20~26日 中島陶芸▽同21~24日 明山窯▽同22~24日 いろえ工房、くろかみ窯、康雲窯、辻修窯、葉月窯、宝寿窯、房 空路、丸田宣政窯▽同22~28日 汲古窯▽同23~24日 東馬窯


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