【佐賀】懐かしい昭和へ! 鳥栖で薬袋の博覧会を開催中 

 昭和時代を中心に、様々な薬袋を紹介する企画展「ミラクル・ペーパー 昭和薬袋博覧会」が、佐賀県鳥栖市神辺町の中冨記念くすり博物館で開かれている。ユニークなデザインや独特のキャッチコピーが際立ち、同館は「ユーモアに満ち、ちょっと懐かしい昭和の薬袋の世界を楽しんで」と呼びかけている。来年1月26日まで。

ユニークなデザイン、独特キャッチコピー


様々なデザインの薬袋が紹介されている企画展

 江戸時代から平成にかけての薬袋や、印刷技術が発達する前に使われた版木など同館所蔵の約430点を展示。「再び起き上がる」というイメージにつながるようにダルマを描いたり、「神頼み」でテングや七福神の布袋、薬にまつわる中国の神などをモチーフにしたりした薬袋をシリーズ化して紹介している。


デザインにテングなどが用いられた薬袋

 このほか、即効性をアピールするため、時計やロケット、スポーツカーを取り入れたデザインや、痛みに苦しんでいたり、症状が治まったような明るい表情をしていたりする人物を描いたものも。会場には、薬袋にまつわるクイズや、版木の図柄のゴム印でオリジナルの薬袋を作れる体験コーナーもある。


「再び起き上がる」というイメージのダルマを描いた薬袋

 10月13日午後2時からは、展示の見所やこぼれ話の講演(先着30人)がある。11月3日は、昭和レトロな薬袋のデザインでオリジナルのバッグやポーチ作り(要材料費)を体験できる。

 担当の島村七海学芸員は「クスッと笑ってしまうようなユーモアあふれるデザインが多い。現代の薬袋とは違い、奥深さや面白さがあることを知ってもらいたい」と話す。

 午前10時~午後5時。月曜と年末年始は休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入館料は大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは同館(0942-84-3334)へ。


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