【長崎】島原城を築いた戦国武将・松倉重政の特別展開催

 島原城を築城した戦国武将・松倉重政を紹介する特別展が、島原城観光復興記念館(長崎県島原市)で開かれている。築城までの事跡に焦点を当て、重政の姿が描かれた「関ヶ原合戦図屏風(びょうぶ)」の複製などを展示している。築城400年記念事業で、11月4日まで。


関ヶ原合戦図屏風に描かれた松倉重政を示す吉岡学芸員

 重政は、元は奈良の武将。関ヶ原合戦や大坂夏の陣での戦功で旧有馬領の日野江(島原)4万石の藩主に登用され、島原城を築城した。しかし、子の勝家が「島原・天草一揆」(島原の乱、1637、38年)の責任で処刑されたこともあり、資料は少ない。

 特別展では、奈良時代の松倉家の事跡を記した文書や元家臣の文書、島原に入る前に築城した二見城(奈良県五條市)の図、重政の父・重信の姿が描かれた「山崎合戦図屏風」の複製など10点を紹介。市教育委員会の吉岡慈文学芸員は「築城400年を通じて松倉重政に関心を持ってもらい、特別展を通じて隠れた資料の掘り起こしにもつなげたい」としている。

 午前9時~午後5時半。入場無料。問い合わせは島原城築城400年記念事業実行委員会(0957-62-8019)へ。


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