【熊本】11月22日から八代妙見祭 神幸行列は23日朝

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「八代妙見祭」が11月22、23日、熊本県八代市で行われる。メインの「神幸行列(お上り)」は23日早朝に市中心部を出発し、「ガメ」と呼ばれる亀と蛇が合体した神獣「亀蛇(きだ)」や豪華けんらんな装飾が施された「笠鉾(かさぼこ)」などが市街地を練り歩く。

亀蛇の演舞や馬追いも


八代妙見祭のチラシ


 神幸行列(お上り)は約1700人が連なって時代絵巻を再現。市役所に近い塩屋八幡宮を23日午前7時半に出発し、亀蛇や獅子、笠鉾、神馬などが約6キロ先にある八代神社(妙見宮)そばの「砥崎河原(とさきのかわら)」へと向かう。河原では午後2時頃から亀蛇の演舞が始まり、最大の盛り上がりとなる。勇壮な馬追いなども披露される。


ユネスコ無形文化遺産の祭礼

 妙見祭は八代神社の祭礼。保存振興会によると、例年、約20万人の観衆でにぎわう。江戸時代初期の1636年から続くとされ、ユネスコの無形文化遺産「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 23日は一部で交通規制が敷かれ、専用シャトルバスが運行される。問い合わせは保存振興会(070-5819-8246)へ。


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