【佐賀】歴史を感じて「花の茶めぐり」 佐賀市の4店舗
歴史的建造物が残る旧長崎街道沿いの佐賀市柳町一帯を「お茶」をキーワードに盛り上げようと、NPO法人・高遊外売茶翁顕彰会が企画した「清風花の茶めぐり」が、同会の運営する「肥前通仙亭」(佐賀市松原4)など4か所で開かれている。2025年1月19日まで。
柳町一帯の盛り上げへ NPOが企画
「うわー、きれいかねー」。ガラス製のティーポットにお湯を注いで待つこと2分。3センチほどの球状の茶葉が少しずつ開き、大輪の花を咲かせた。ジャスミン茶をベースに、ユリと千日紅を組み合わせた工芸茶だ。
スイーツ専門店「よなよなあん工房」(同市)が手がけた練り切りとセット(税込み900円)で提供されており、12月13日に肥前通仙亭を訪れた同市の主婦(83)は「こんなにすてきなお茶があるなんて。別の店舗にも行ってみたい」と話していた。
「花めぐり」に合わせて限定メニュー
同会理事長の川本喜美子さんは「参加しているのは通仙亭以外、いずれも歴史のある建物を活用した店舗。お茶を提供しているという共通点に着目し、地域ににぎわいをつくれないかと考えた」と語る。
新型コロナ禍の2020~23年は中断しており、5年ぶりの開催となる今回は、25年2月8日に始まる佐賀城下ひなまつりのテーマ「花めぐり」に合わせ、各店舗で花をテーマにした限定メニューを用意した。
肥前通仙亭以外の参加店は、旧古賀銀行内の浪漫座、カフェ「こねくり家」(旧久富家)、和紅茶専門店「紅葉(くれは)」(旧森永家北蔵)。このうち3か所で限定メニューを頼みスタンプを集めると、茶葉などの景品がもらえる。
川本さんは「全国的に有名な嬉野茶や、私たちが顕彰している佐賀出身の煎茶の祖、売茶翁など、佐賀と茶文化の関わり合いは深い。お茶について考えるきっかけにもなれば」と参加を呼びかけている。
問い合わせは肥前通仙亭(0952-65-2152)へ。